メッセージ欄

分類 【作品紹介】 で検索

一覧で表示する

【ご近所さま(オオスズメバチ)】

sg20_4a.jpg
ご近所さまと言う時人はヒト属のことだけを思うことが多いですけれど、身近にお互いにお互い気をつかいあい、どうぞどうぞと暮らしているのは人だけに限らないのです。

私のまわりにはたくさんの生き物が棲んでいます。
小さなものから大きいものまで、それぞれの暮らしを営んでいます。
ちょくちょく顔をあわせるものもいれば、気配だけで、決して姿を見せないものもいます。

ほとんどの生き物は、いざ出逢うと大慌てで逃げて行ってしまいます。
それって、残念。
私は、恐がりもせず、危害も加えないよと言っているのだけれど。
できれば、顔を覚えてもらって、会ったときにはご近所さまとしてちょっと挨拶するくらいの関係になりたい。

オオスズメバチはそんなご近所さまの中で唯一こちらの顔を覚えてくれているのではないかと思える生き物。
ズーンという重低音の羽音をさせて飛んできて、人物確認をするような行動をとるのです。
そんな時にはしっかりご挨拶。
嬉しい瞬間です。
sg20_4e.jpg

さて、今回の【ご近所さま】はそんなオオスズメバチ。
玉を抱えるのではなく、自身が玉のようになった作品です。
羽があるので、身につけるのには向きませんが、羽とお尻、お尻と牙、それぞれ3点で立てることができます。

ふた月に一種類、私は魔法使いになったつもりで、身の回りに棲むご近所さんをガラスという石の塊に変えていっています。
前回のコトリはペリドットや翡翠を思いながら、メジロを石に、
今回はコハクやシトリンを思いながら、オオスズメバチを石に変えました。
sg20_4b.jpgsg20_4c.jpgsg20_4d.jpg
このオオスズメバチさん、礒野の作品らしく、やっぱり普通のとんぼ玉より大きいです。
ke20_4_19a.jpg
2022/01/27 16:24 Update

サナギの木製スタンド

ke20_3_21f.jpg
この【サナギ】とともにある木製スタンド。
以前から作品をおさめるのに木器?ウロ?のようなものが欲しくてイメージがあったのですが、
今回は寝かしつける繭のようなものとして、このアイデアをどうしても実現したかった。
撫でるようにつくったこの木製のスタンド、
これは、それぞれの【サナギ】に付属します。

ke20_3_21d.jpg
このスタンドに【サナギ】を立てたり寝かしつけたりすることができます。

礒野の住んでるあたりは、年配の方達が引退して放置状態になった果樹畑がたくさんあります。
そこにフロンティア植物としてググッと幅をきかせるカンボクが沢山あります。
そういう木の大枝を切り落とし、
二つ割りにして彫り出した器にガラスの葉っぱをつけて仕上げました。

こんかいの火蟲の巻のスタンドにつかった木は、おそらくクサギの木。
葉っぱが全部落ちてる時期の刈取りだったので、絶対の確信はありませんが(笑)
わたしの好きな木のひとつです。

さあて、このスタンド
これをひっくり返すと・・・
ke20_3_21c.jpg
はあい!いそのんIMG_1040.JPGに変身!
2022/01/27 16:25 Update

【サナギ】のおはなし

ke20_3_21h.jpg
(3のサナギ)

みなさまは、蛾や蝶やカブトムシなどの蛹(さなぎ)を手に乗せてみたことがあるでしょうか?
乗せてみたことのあるかたにはこの感覚はおわかりでしょう。
まだ乗せてみたことのない方は想像してみてください。

ke20_3_21i.jpg
(2のサナギ)


細い糸で、木の枝などにとめつけられている蝶の蛹(さなぎ)や土に埋まっているカブトムシの
蛹を手にするのは命をこわしてしまいそうでなかなかできないことですけど、
落ち葉にうもれて転がっている大型の蛾の蛹をみつけた時には、ドキドキわくわくとそおっと
手にのせてみます。

ke20_3_21j.jpg
(1のサナギ)


手に乗せたその不思議な物体はほとんど動きません。
でもなにかそこからじわっと力を感じるのです。
見えない、ただ眠っているだけのような塊の中では、何かがおきていて、
それが自分のてのひらに伝わってくるのです。
それは手のひらから蛹をとおして万物と繋がるような感覚をも呼び起こします。

【サナギ】は、そのような感覚をいつも傍らにおきたくて、生み出したものです。
2022/01/27 16:25 Update

【ご近所さま(コトリ)】の世界

お天気の良い日、寒くて雪のちらつく日、少しくらい雨が降っている日、私はいつも屋外で朝ご飯や昼ご飯を食べます。
そのすぐそばの大きな樹のたくさん分かれた樹には、たくさんの種類のコトリたちが飛んできてとまります。
チチチチ、ジュッ!ジュッ!といつも賑やかな姿はとてもかわいい。
でも私が身動きをすると、一瞬で飛んでいってしまうのです。

足下でうっそうと茂っている冬イチゴの中からもゴソゴソと音がして、赤い宝石のような実を食べているようです。
どんなに熱心に食べていても、私が少しでも近づこうものならいっせいに飛び立ってしまうのです。

私は何もしないのに、なぜそんなに逃げる?
私は平和で友好的なんだから、そろそろ逃げなくていいと顔を覚えてくれないかなあ。
(スズメバチは覚えてくれているのに。。)

いつまで経ってもコトリたちは臆病な【ご近所さま】
またまたフユイチゴの草むらからあわてて逃げようとしたメジロ。
魔法で冷たく固く美しい宝石のようにして、愛でてあげる。

逃げてしまったメジロはイメージの塊として、ガラスという石に化けました。
ke20_02_24a.jpg
始めは冷たいガラスという石はずっとにぎっていると暖かくなるのです。
大きめで奥行きのあるこの第3のコトリ。
第3のこの子の為に火に向かうその寸前のひととき、なぜかたくさんのコトリがいつになく私のそばに居てくれました。
中のフユイチゴは、ステガちゃんのヘビイチゴに似た印象ですが、実は細かくいろんなところが違うのです。
sen506.jpg

2h20_02_01a.jpg
第1のコトリは、私にとってあばれ玉的な位置づけ。
ガラス自身のこうなりたいという形に引っ張られ、自分で産んでおきながら予想外の印象に生まれました。
でっかい出目がびっくりした?悪いとこをみつかった?その瞬間に魔法にかかってかたまったように思えてしまいます。


今回のグラス2hオークションは間もなく日が変わっての25日火曜日の開催。
コトリたちの入札の終了は22時と22時半。
友人でライバルの増永元さんも、うわぁ素敵!というものを登場させています。

応援、観戦、この子はぜひ自分の手の上に。
いろんな楽しみ方、参加の仕方があります。
この場が、皆様の楽しみの場所になりますように、どうぞよろしくお願いします。

2022/01/27 16:25 Update

【ご近所さま(コトリ)】の中身

ただいまグラスオークション2Hに登場中の【ご近所さま(コトリ)】

「公開されている写真では質感とか、中身の感じがふわっとしかわからない」
というご指摘をいただきまして、さっそく内部の局所写真を、どわーっ・・とご用意させてもらいました。

【ご近所さま(コトリ)】第1のコトリ
実や葉っぱがぎゅっと詰まった感じです。
ke20_02_19a.jpgke20_02_19b.jpgke20_02_19c.jpgke20_02_19d.jpg

【ご近所さま(コトリ)】第3のコトリ
こちらは奥行きがある空間に実や葉っぱ、蔓があります。
ke20_02_19e.jpgke20_02_19g.jpgke20_02_19i.jpgke20_02_19f.jpgke20_02_19h.jpg

手元で実物を見ている本人には、頭の中でわかっちゃってるので、ウェブの向こう側では見えていないということに気づかなかったりするのです。

ココもっと見たい、というご希望がありましたら寄って撮って、見せびらかしますので、どんどんご指摘くださいませ。
2022/01/27 16:25 Update
    Home