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博物学と宝物

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グラス2Hが終わり、コウイカさんも、プクプクたちも、新しい持ち主さんのところへ届きはじめました。

【エキーヌス ペンタゴニューム プクプク】つまりプクプクは、いかにも博物標本らしい展示台とラベルが付属して旅だっていきました。
これら化硝研究所の博士として生み出された作品は、いかにもいわくありげに、だれかのデスクの上を飾ることになるでしょう。

化硝研究所の仕事をしていて思い出すのは
2017年に上野の国立科学博物館の特別展で開催された
「大英自然史博物館展〜Treasures〜」
これがとても私にはツボでした。
英語で紹介されていたこの企画のタイトルは【大英自然史博物館の宝物展】
ロンドンの大英自然史博物館にある宝物が会場にならべられていたのです。
手元にはその時に購入した本
【TREASURES of the Natural History Museum】(自然史博物館の宝物)
があって、その中でとりあげられているのはある種の人にとっての宝物たち。

ある種の人ってだれ?
博物学者?分類学者?あなた?わたし?


山高帽の中につくられたスズメバチの巣
猫のミイラ
三葉虫の化石を使った金のブローチ
カッコーの卵と托卵された鳥たちの卵の殻のコレクションを額装したもの
1811年にはじめてみつかったイクチオサウルスの化石(発見者はイギリスの女性)
ガラスで出来たイカやタコの生物標本(ブラシュカ親子の作品)
宝石を含有した石や鉱物や虫を封じ込めたコハク
ある有名な科学者によってイグアノドンの実物大モデルをおひろめしたイベント(1853年の大晦日のロンドン)のパンフ(レストランのメニューのような体裁をとった面白いもの)
ボタニカルアートと言われる各種の植物画、地質地図
世にも不思議な形をしたカタツムリの殻

そして、私が大好きなグリプトドン(絶滅したでっかいアルマジロ)の骨格


訪ねて来た人の目の端にとまった時
「え?これはいったい何?」とあらためてまじまじと見させてしまう・・・
なんだか面白いけれど・・・なんだかきれいだけれど・・・
そんな不思議なたからもの。

化硝研究所で製作した作品はこれらとおなじ世界にある。
そういうビジョンの作品たちなのです。

次のチャレンジは来年???
それではアンモ所長の依頼をまた楽しみにまつことにします。
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ただ今礒野はみなさまに年末に楽しんでもらう作品を準備中です
2022/01/21 12:09 Update

今月のグラス2hが終わりました。

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ご参加のみなさま
見守ってくださったみなさま
どうもありがとうございました。

しっぽちゃんとカエルさんは絹の寝袋に入って。
そしていつものいそのの落書き紙袋の包装付きで。

そして化硝研の【イソネルペトン】は・・・
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こんな箱に入って旅だっていきました。

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これがセット内容(箱の蓋は裏返すとイソネルペトンの展示スタンドに)

さあて次回の化硝研のリサーチは?????
研究員のレポートが積み重なると、すこしづつギャプス紀が見えてくるはず。
2022/01/27 15:59 Update

化硝研のミッション

化硝研究所とは、化石となったかつての生物を、痕跡の無い軟体部や欠損部を知識と知恵と想像力で再現する活動をするところ。

今回は大きさの都合で、焼き物での造形です。

では、野焼き、やってみます。

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耐火煉瓦で準備
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粘土で造形し乾燥させた復元モデルを少しづつ暖めます。
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まわりを囲むように火のついた炭を置いていってみたのね。
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これは便利。はなれたところから表面温度が測れる道具。
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充分温度があがったようなので、炭と小枝と籾殻をつめて、濡れ新聞で覆って、勝手に燃え尽きるのを待ちます。
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燃え尽きたあとも、なかなか温度が下がらずさわれません。
夜になってもまだ駄目です。
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あきらめて明くる朝。
灰の中から登場!
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200度以下のところでボムッと音がしたのは、おなかが爆発していたのね。
お腹側で良かった。
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おまけで誕生

化硝研究所のミッションでした。
2019/03/06 10:04 Update

やってきました

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化硝研のアンモくんから、届きました。
「羽のような化石のレプリカ」

では少しお時間をもらって、今回、復元はガラス以外のもので表現してみましょう。

つづいてのご報告は、また後日。
2019/01/20 11:56 Update