いそのん劇場【いそのんの気まぐれ】

今月11日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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【いそのんの気まぐれ】
これをこうしてあれをああして、つくってみたらどう見えるのだろう?
どういうふうな印象を醸し出すのだろう?
単純に、ただそれだけを知りたくて、むずむずしてしまう時があります。

実際にカタチにしてみないと想像がつかない、
どうしても、出来たものを見てみたい、
そういうときにいそのんは、とっさにえいやっと創ってみることがあります。

そういうものを私は【気まぐれ】玉とよんでいます。
それらの作品には意味やおはなしや思想がないので、本道の作品群とは全く別。
でもとにかく創ってみることで、その後につながる技術を発見することが少なからずあったりするという大事な部分でもあります。

これまで生まれてきた、いくつもの【気まぐれ玉】の多くは弘法さんなどでどなたかの手に渡っていきました。
そしてこの夏開催する「いそのん劇場スペシャル展」でも、そんな一期一会な気まぐれ玉が 本道の作品とともに登場することは、スタヂオi で予告されたばかり。

実はすでにいくつかの【いそのんの気まぐれ】が生まれてきているのですけれど、
その子たちの正体はまだ秘密、まだお見せすることはできません。
ですから過去に誕生した気まぐれ作品といえるものを今日は見ていただこうと思います。

さあ!本日のいそのん劇場はいそのんの頭という森。
森にはキノコのようにポコっポコっと生まれてきた【いそのんの気まぐれ】

夏のスペシャル展を楽しみに、本日は過去の【いそのんの気まぐれ】たちを
添えられた解説とともにどうぞお楽しみください。

2024年2月 礒野昭子
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会場風景
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作品たち
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【奇妙な人】
街角で奇妙な人に出会 った
そういう妄想から生み出した【いそのんの気まぐれ】作品
かつて数年つづけていた 「自分を鍛える企画」の中で発表した作品でもあります。
頭部の黒のスジ模様は この時生まれたテクニックです

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少し離れると、その良さに気がついてもらいにくいのが【海のカケラ】
離れて見たときに、パッと視線を捕まえる役目をパンダにまかせました。
思いつきでつくっちゃった 【いそのんの気まぐれ】です。

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【ガマガマガ】
とにかく思いついてしまって、カタチにしたもの。
当時の技術では、後日ひずみ割れをさせないという自信がもてなかったので、手元に残してあります。
この子の制作は当時としては大冒険の【いそのんの気まぐれ】でした。

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【旅するシイノトモシビタケ】
沖縄と和歌山南部と八丈島で、発光キノコのシイノトモシビタケをみたことから
キノコの 菌糸は黒潮にのって旅しているのではないか?と推察して旅するキノコの物語を作品にしたもの
いくつか創ったうちこの3艘は船の船首飾りからイメ ージして 、船の前面に生き物の顔を彫り込んでみました。この出来上がりの結果から感じるものが気になって、手元に残してあります。

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鬱蒼として暗い森にシイノトモシビタケとキノコを生やした虫がいます。
【森に棲むもの】のしっぽちゃんと違うバージョンのナメクジ型の子のもとになった気まぐれ玉です。
表面の質感を渋く渋く、中に大好きなシイトモと好みの虫と虫草を入れ込んであります。
小暗さと湿度の雰囲気が気に入っています。

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【鯨頭石】を創っているころに誕生しました。
大きさを表現するためには、全身が見えない方がいいと決めていた【鯨頭石】ですが、
尾ビレまでの姿をこの大きさでできるかどうか見てみたかったことから誕生した【いそのんの気まぐれ】です。

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惑星間飛行のうさぎをぬおっと大きくすることと 、
紋様をつけることにチャレンジした【気まぐれ】作品
とてもいきあたりばったりな結果になりました

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【アルマジロ】
「境界展」のときに制作。
【グリプトドン】が誕生したときからいつかは試してみたかったモチーフ
背用の紋様のためのテク ニックはこのときに生まれたものです。
この時3 点誕生しただけなので 、これも【いそのんの気まぐれ】と言っていいかもしれません
2024/02/13 20:08 Update

2月11日はやまのパンダ屋さん開催日です

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今週末の2月11日(日)は和歌山県海南市にある「やまのパンダ屋さん」の開催日です。

月に1日だけのやまのパンダ屋さん、今月のお楽しみの一部をご紹介します。

パンダ屋のメインコンテンツは二人の作家の名前がついた「サバヲ劇場」と「いそのん劇場」です。

「サバヲ劇場」はサバヲが毎月かわいい新作を展示販売する企画です。
現在は「今月のだあれ?」を来場者くらいの匹数をひきつれてやってきます。
今月はきっとみなさがお好きな生き物。
でもマニアック。
あててみせるのは難しいかも!

その姿は寸前のサバヲさんのパンダ屋ブログで公開されるので、みなさまも楽しみにしてください。
サバヲのブログーーー>http://panda.glazo.net

こちらはパンダ屋の母屋で11時半ごろ、遊びをまじえて販売予定です。

「いそのん劇場」の今月のテーマは、【いそのんの気まぐれ】です。
ここでは過去の【気まぐれ】作品を楽しんでいただきます。

ちなみに夏に開催の【スペ展】でも、【いそのんの気まぐれ】作品が登場する予定。

そのほかには、今月のオークションへ出品の作品の展示があります。
今月のトップページ写真のモデルになった子で【蛙、海のカケラを抱く】(海のいろ)。
気になる方は、実物を見にいらしてください。

お天気予報はよい感じです。
母屋の横のでっかい梅の木が咲きだしました。
フキノトウが季節です。
山のめぐみはまだほかにも。
レモンもまだたっぷりなってますし、八朔も楽しみです。

それではみなさま、第二日曜日、やまのパンダ屋さんでおまちしています。
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やまのパンダ屋さんへのご来訪には前日までに事前連絡をいただいております。
注:お越しの方は必ず事前にご連絡ください。

ご連絡方法や詳しいご案内はコチラ
「やまのパンダ屋さんのご案内」・・・http://www.iso.cx/kero/0672

オープンは11時、クローズは17時。

海南駅までのお迎えは
10:35 と 14:05 です。
どちらかでリクエストいただければ、お迎えにあがります。
2024/03/05 20:22 Update

この夏、「いそのん劇場スペシャル展」をお山で開催します

和歌山県海南市の中心部から車で15分ほど走った山の中腹にパンダ屋はあります。
パンダ屋はいそのんの工房、そして毎月第二日曜日に、やまのパンダ屋さんという1日企画を開催している場所です。

そのパンダ屋で、礒野はこの夏、展覧会を開催することにしました。
名付けて「いそのん劇場スペシャル展」

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展覧会の開かれる夏の日までの数ヶ月、詳しい情報やレポートを、カエル星人の取材をとおし、少しづつスタヂオiでお知らせしていきます。
どうぞ来れる人も来れない人もいそのんと一緒に毎日のスタヂオiをお楽しみください。

今わかってること
  この夏
  パンダ屋のあるお山で
  礒野昭子の展覧会を開催します
  会期は7月8日(月)から7月12日(金)の5日間です。  
  作品は販売します(早い者勝ちではありません)
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パンダ屋のあるお山は「ガラスの宝玉を生む魔法」を使ういそのんの棲み家
皆様ははるばるいそのんと宝玉を訪ねる冒険者たち
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夏のお山でお待ちしてます



スタヂオiはコチラーーー>
2024/02/09 21:21 Update

【蛙、海のカケラを抱く】

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22日(月)に開催されるグラス2Hオークションに蛙さんが出場します。
実物を見ていただきたいのはもちろんなのですけれど、ここでは画像でたんまりとご紹介します。
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こんにちは、ぼく生まれたばかりの蛙です。
自己紹介します。
海のカケラを抱いています。
体重は52g 大きさは3cm強。

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どうぞ、ぼくの海をみてください。
ぐるぐるやぶつぶつやぽわぽわやぷにぷにがたくさん棲んでいます。
海面近くには小さなクラゲが2匹ただよっています。

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ちょっと横をむくと、海の中の子たちの姿がさらによくわかるでしょうか。

よいしょっと。
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もっとお見せします。
見せびらかしたいのです。
クラゲさんが2匹ただよっているのも見えますか?

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ほら、かわいい子が2匹

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ぼくの海、もっと見せたいです。
もっともっと見せたいです。

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ぴかりぴかりと光っていある小さな球は空気のつぶつぶです。
生き物たちが呼吸するので、生きてるものの上には空気の粒があります。

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ぼくの身体の下でこっそり生きてくる子たちもいます。
横から覗き込むと、ちらりと見えます。

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ぼくを連れて歩いてくれたら、海もいっしょにお供します。


(海の中の生き物たちのことは、前回の記事「いそのん劇場」をどうぞごらんください)]
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私の作品をかわいがってくださってる方々には、何をいまさらなのですけれど、初めての方に少しご説明です。

この蛙さんはガラスでできています。
佐竹ガラスという大阪の小さな工場で、たくましいお兄さんたちが溶かして引いてくれているガラス棒を原材料にしています。
これは軟質ガラスとも呼ばれているもので、出来上がりがクリスタルガラスのように少し重たいガラスです。
このタイプのガラスは工芸やアートのジャンルで世界的にもちょっと珍しいもの。
その材料の良いところは、低温で溶けるため高温だと消えてしまうような色がしっかり残るところです。
そのかわり、膨張率が高いこと、かんたんにとろけてしまうことなどが災いして、しっかりしたカタチのモチーフをつくるのが簡単にはできません。
でもこれをやってのけるのが醍醐味。

さて、ここからが主題です。
最近よく「中は何でできてるの?」という質問をうけます。
自然から採取してきたものを閉じこめていると思われている方もいらっしゃるようです。

正解は・・・
中に入っているちいさなモチーフもひとつひとつ同じガラスでつくっています。
さあ!謎が解けましたでしょうか?

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この蛙さんが登場するオークションサイトはコチラ

グラス2Hオークション・・・>

入札日は22日(月)
それぞれの終了時刻に気をつけてご参加ください。
2024/01/19 18:37 Update

いそのん劇場【蛙さんの海】

今月14日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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【蛙さんの海】

本日のいそのん劇場では、いそのんの代表作中の代表作【蛙、海のカケラを抱く】の「海」を、再びじっくりと堪能していただきます。

蛙さんの持つ「海のカケラ」の目的は、「気持ちよさ」のお裾分け。
海中に縁の無い人には海の世界の「気持ちよさ」を感じて知ってもらう。
海中を好きな人には大好きな海の「気持ちよさ」を持ち歩く幸せを感じてもらう。

「気持ちよさ」が目的なわけですから(この作品を幾度も見ていただいてる皆さまはお気づきのように)私のつくる海は正確に海の姿を写し取ったものではありません。
私が海の中で見て触れて「気持ちいい」と感じたものをもとに、自分の「気持ちいいカタチ」をつくったものなのです。

「気持ちよさ」のための「気持ちいいカタチ」のモチーフには複数のモデルがあります。
例えば、真ん中に口のような穴がぽこっと開いてぷくっと筒状のカタチがかもしだす気持ちよさはホヤやカイメンに共通のもの。
海中をふわりふわりと移動する様子の気持ちよさはクラゲやサルパのたぐいに共通のもの。
会場には、海を構成するモチーフのひとつひとつのもとになったいきものたちを知っていただくための情報を展示しています。

そして今回会場の中央に鎮座しているのは今年になってから誕生したばかりの【蛙、海のカケラを抱く】
見ていただくとわかるように、今までの子とは海がちょっと違います。
この子を見て、どのような印象をもっていただけるかがとても楽しみです。

2024年1月 礒野昭子

会場風景
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蛙さんの海のモチーフの一部とその発想もとのいきものたち
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2024/01/16 20:30 Update
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