コレクターさんからの出品【緑の苔に露したたるところ】

今月のグラス2Hオークションでは、長らく弘法さんの常連さんをして下さっていた方から、2作品の出品がありました。

さて今回は、作品を手放されるのにあたって、ご本人からご連絡をいただきました。
その結果、作品の個体が私の記憶と記録のどの子かがはっきり判明。

というわけで、以前私のもとを旅立った時の情報など、
わかることをこちらで紹介させていただこうと思います。

今日は、2019年3月に誕生したこの【緑の苔に露したたるところ】のおはなしをひとつ。。
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2019年3月に誕生の【緑の苔に露したたるところ】約31g
こちらがその当時撮影した画像です。
モチーフはヤマナメクジさん。
この時はまだ紐付けをしていません。
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左側面をちょっと上から見たところです。
苔の間から生える棍棒状のキノコたち、下の方には白くて細い軸をもった黒い傘のキノコたちが見えます。
しっぽに頭部に屈折しながらぼやっと見えるのは粘菌の子実体のたば。

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右側面を少しだけ上からみたところ。
ど真ん中にある根元が赤みを帯びたみどりの6本の正体は苔の花。
頭部と尾部に屈折しながら見えるのは粘菌の子実体のたば。
右下にぼんやり見えるのは生えたばかりの双葉。

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左下を向いた頭部を上からみたところ
右目の後ろにあるメタリックに光る部分は地衣類のイメージ。

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頭部をほぼ正面上からみたところ。
頭部の中に粘菌の子実体のたばが見えます。
むかって左下には双葉が見えます。

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グラス2Hに出品されているのは、和服もしくは和服をアレンジしたお洋服に似合うようにと、お仕立てした状態です。
この紐は京都の組紐専門店で取り扱っている細い江戸打ちの絹組紐(機械組み)。

色落ちが多少あることを気にしなければ、ガラスごと手洗いも可能です。
もちろん、ほどいて外すことも可能です。


この【緑の苔に露したたるところ】のヤマナメクジちゃんのグラス2H出品ページはコチラ。
https://2h.wcs.jp/auction.cgi?acc=disp&no=1686747957&t=13283...
硝芸認証の番号をタップしていただくと、もう2枚の画像が見られます。
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次回の記事は化硝研究所の復元作品のこと。
ちょっとマニアックですが、よろしくお願いいたします。
このオークションは終了しました


2023/07/18 0:03 Update
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