いそのん劇場【博物館から帰ってきました】

月末にあたり、今月10月11日にやまのパンダ屋のはなれにて開催されたいそのん劇場のご挨拶をご紹介します。

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【博物館から帰ってきました】

弥生文化博物館の3ヶ月の展示から、礒野の作品達がここに帰ってきました。
会期中、博物館を訪れた方は、この作品達を、ガラス越しにじっくり鑑賞してきてくださったかと思います。

さて、今回のいそのん劇場は、その作品はどのようなシチュエーションで見られる事を想定して生まれたのか?
ということに注目して見ていただこうという趣向です。

美術館をめぐって、たくさんの絵画や彫刻と出逢った時、どのようなシチュエーションで見られる事を想定して
その作品が生まれたのか?を意識して観るととても面白いものです。

6畳ぐらいの部屋で家族で見ていただくつもりの作品。
大きなホールでたくさんの人に見ていただくつもりの作品。
旅の荷物の中に入れて先々で祈りを捧げるための作品。
ろうそくの灯りやランプを想定したもの、太陽の光を想定したもの。

創り手や描き手の意図を想像して、そうあるべき場所にあるその作品を想像して鑑賞すると、いろんな事がふにおちて、さらにその作品に魅力を感じるかと思います。

私が今、多く生み出しているのは、だれかの手の上にあって手と目で観てもらうことを想定して構築した作品です。

今、博物館という晴れの舞台から、ここに帰ってきた子たち、だれかの手の上にあるべきと思って創られたその作品たちを、ぜひ手に取って、その手触り、その重み、ガラスの持つ冷たさが体温を吸ってだんだんに暖かくなるその変化、そしてその曲線や、角度を変えた時に変わる見え方を
ぞんぶんに味わい、さらに博物館での展示との感じ方の違いを意識して観ていただこうと思います。

今日展示しているものは、上記の弥生文化博物館からここに帰ってきたものだけではなく、
今月のグラス2Hオークションで、守り手を探す【百年サナギ】
そして、今月もネットでの開催となった 弘法さん の作品達。

最終的にどなたの手におさまるかわからないものですが、今日この場所では皆様のものです。
そう思ってこの子たちを一日かわいがってくださることをよろこびとして
今月のいそのん劇場を開催いたします。

2020年10月 礒野昭子
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2020/10/30 10:11 Update