【冬虫夏草 秋地春硝】(とうちゅうかそう しゅうちしゅんしょう)

【冬虫夏草 秋地春硝】(とうちゅうかそう しゅうちしゅんしょう)

についてのおはなし。


この作品が生まれたいきさつはCo展の中でも述べられていましたが、
酸素バーナーのガラス作家、関由美さんのものはらおたからを見せていただいたところから、このプロジェクトがはじまりました。

見せていただいたうち最初に目に留まった一輪挿しのいくつかが、ナチュラルでのびのびと楽しく、まるで球根みたいでそれを見ていると頭の中で何かが生えてくるビジョンが見えてとても気になったわけです。

で、思いついたらチャレンジしてみたくて我慢できないワタシです。
町長さんにお願いして、ものがらおたからに番外参加をさせてもらうことになりました。

その最終結果が
「宝物としてお渡し出来る」
この1点です。

下部の一輪挿しは関由美さんの酸素バーナーによる耐熱ガラスの作品

面白いのはこの一輪挿し、背景が黒いと青い色に、
背景が白いと黄色い色に見えるのです。
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窓辺に置いてやったら、夜には青く、昼間の白い雲を背景では黄色に見えるはずです。

自分では創れない耐熱ガラスタイプの一輪挿しの作品を預かって、とてもワクワクいたしました。
そこでそこから生やすセミタケは、とても不思議な冬虫夏草というキノコを彷彿させるべく、できるだけ不思議な質感を出したいと思い、いろいろな色のガラスと銀箔をたっぷり使って反応させ、透明の部分と不透明の部分がからまりあうような、このような子実体をこしらえました。
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頭部のブツブツは熟れた子実体でみうける状態
軸はキノコらしい繊維っぽさを意識しました。

地上と地下の境界にあたる部分
(一輪挿しではここが口部分のストッパーになります)
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中心に地球のような青を仕込み、周囲は枯れ草の中のなかで絡まる植物の繊維の朽ちたような質感を表現。

一番下部の蝉坊は、惚けたような白目がポイント。
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蝉坊はこうしてキノコになって、心地よい夢を見ているのです。

写真でみるとわからないのが、作品のボリューム。
ここに簡単な図解を載せておきます。
これを参考にお手元のモニターで見られる写真を拡大して、実物の質感を想像してみてください。
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「ひとつの命は常になめらかに違う命へと移行をつづけている」と、私はそんなふうに思うのです。
それは穏やかな感じ方で、私はそういうふうにイメージをするのが大好きなのです。
冬虫夏草は、それを特に感じさせてくれる生き物のひとつです。
普段創れないかたちで、このような表現の機会をもてたのはとても嬉しいことでした。
いいものが創れてよかったです。
関由美さん、町長さん、そして読者の皆様、ありがとうございました。

では、お申し込みの締め切りは
8月16日午後7時です。
じっくり見てうんと悩んでみてください。

全体像やこれまでの紹介は Co展ページ(外部リンクです)…→http://coten.wcs.jp
「作品販売のご案内」はこちらから…→http://coten.wcs.jp/01263
2017/08/15 22:44 Update