【大地の記憶(三葉虫)】その2

恐竜の時代よりずっとずっと昔、浅い海や深い海の至る所に沢山の種類が存在したという三葉虫。
この奇妙な姿の子は、そんな三葉虫のくるっと丸まった防御態勢の化石をかたどったものです。
手触りも楽しみの一つであるこの作品には、岩穴をイメージした透明な部分があり、そこを覗くとたくさんの蜂の巣が所狭しとぶらさがっています。

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正面にもわかりやすく蜂の巣はありますが、上部の奥の方にもうっすらと蜂の巣が見えると思います。(写真と違い、肉眼でははっきりと見えます)
これは奥の奥の空間にぶら下がった蜂の巣なのです。

実は面白いことに、この内部のモチーフは眼でみたままの位置に存在するとは限らないのです。
透明のガラスの球面が光を屈折させて、眼に見えないはずの向こう側のものまで見せていることがあるのです。
・・・明日につづく
2022/04/22 21:00 Update
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