メッセージ欄

分類 【いそのん劇場】 で検索

一覧で表示する

いそのん劇場【ヤムヤム果実とクリスマスのおはなし】

12月12日にやまのパンダ屋で開催された「いそのん劇場」の
ご挨拶文と写真をご紹介します
sen506.jpg
【ヤムヤム果実とクリスマスのおはなし】
ke21_12_13c.jpg
ある日いそのんから12の【ヤムヤム果実】とひとつのおはなしが、グラスタウンの町長さんに託されました。
それはクリスマスの18日前のことでした。

その日からこの作品とおはなしは、町長さんの手と
いそのん自分自身の手で、ふたつの方向からつづられていきます。

町長さんを通してのおはなしはグラスタウンのサイト 「Co展」 で。
いそのんからのおはなしは自らのサイト 「けろけろ。」 で

今日このいそのん劇場ではこの12個の熟れ熟れの実の実物を見ていただきます。
微妙な透明感や、蟲の下から漏れるさし色、ちらりとみえる果物の中。
そして手にもってみてください。
そうしてガラスの重みと温度を感じてもらいます。
上に乗っている蟲とも目があうかもしれません。
ke21_12_13e.jpg
【ヤムヤム果実】ぶどう色の実

そしておはなしはこれからどうなっていくのか?
今回のいそのん劇場は、この先の展開のイメージをほのめかす空間のしつらえにしています。
ke21_12_13b.jpg
洞窟の中ではいつも頭上を気にしなくてはなりません。
光はライトのいく先だけを照らします。
そしてそこに現れたのは・・・・・・
ke21_12_13i.jpg
「ここに、12の色の12の形の【ヤムヤム果実】があります。
どれも熟れ熟れの果実です。
2021年この年、いそのんは世界を見てまわることができないでいました・・・・・・・」

こうやってはじまった今度のおはなし、
この先、ものがたりはどうなっていくのか?
それを想像しながら今日は12個の【ヤムヤム果実】を見ていただきたいと思います。

2021年12月  礒野昭子
sen506.jpg
ke21_12_13f.jpg
【ヤムヤム果実】青緑色の実

ke21_12_13g.jpg
【ヤムヤム果実】あい色の実

ke21_12_13h.jpg
【ヤムヤム果実】水色の実

暗闇の中で、後ろから光をあてると、果実の内部の色が透けてみえます。
2022/05/15 19:43 Update

いそのん劇場【未確認化石-UF004-の復元作品】

11月14日にやまのパンダ屋で開催された「いそのん劇場」の
ご挨拶文と写真をご紹介します
sen506.jpg
ke21_11_19a.jpg
むかしむかし、大昔、恐竜が居た頃よりもっとむかし、地球上では生物の大量絶滅がありました。
古生物の世界ではその大絶滅を境に、それ以前を古生代、それ以降を中生代と呼んでいます。
化硝研究所では、その中生代と古生代の間に、知られざる地質年代【ギャプス紀】があるとして、
そこから発掘された化石の復元にとりくみ、ギャプス紀の世界がどういうものであったかを少しでも
解明しようと試みています。

今回のミッションは未確認化石UF004の復元。
3人の博士から3つの異なる復元モデルが届きました。

いそのん劇場では、その博士のひとりである礒野が、他の二人の博士の作品とともに、
今回の復元モデルの実物とその生物の概要をここでみなさまに見ていただこうとこの場をしつらえました。
ke21_11_19b.jpg
未確認化石-UF004

化硝研究所のアンモ所長の依頼に、3人の作家が乗り気で熱中して取り組んだことは、
ここにある作品を見ていただくと、感じていただけるかと思います。
3人の博士が感じる、ものづくりのワクワクと、知られざる時代を想像するワクワクを
みなさまもぜひ、ともに感じてくださいませ。

注1:ギャプス紀は架空の地質年代です。
注2:アンモ所長と化硝研究所のおはなしは,Co展のコンテンツのひとつ、【化硝研究所】
をごらんください。

2021年11月 礒野昭子
sen506.jpg
sen506.jpg
gen_report_004.jpg
ke21_11_19c.jpgke21_11_19d.jpg

sen506.jpg
checora_report_004.jpg
ke21_11_19f.jpg

sen506.jpg
isono_report_004.jpg
ke21_11_19e.jpg
2021/11/20 19:37 Update

いそのん劇場【43匹のナギ】

4月11日の山のパンダ屋さんにて開催された、いそのん劇場の内容をご紹介します。
sen506.jpg
ke21_4_15b.jpg
【ナギ】・・・この作品を私は言葉にしてうまく説明することができません。

ただ言えるのは【百年サナギ】を手がけたあと、
「サナギという存在の魅力を【百年サナギ】と違う表現でも感じてもらいたい」と、
夢中で生み出した子たちだということなのです。
ke21_4_15c.jpg
【ナギ】は、サンドブラストによって表面がザラザラと白っぽく見えます。
これは表面のザラザラが光を乱反射するからです。
そしてさらに【ナギ】はガラスに曇りを混ぜ込んでつくってあります。
曇りというのは小さな泡のつらなりです。
乱反射の層を通り抜け、外から入った光は、この小さな泡にぶつかってまがったりまた反射したりしながら
進みます。
中でまがったり反射したり行ったり来たりしながらすすむ光は最後に【ナギ】から外に出ようとしたとき、
すんなりとは、出してもらえなかったりします。
そんなふうに【ナギ】の中にはほんの一瞬「気のせい?」というぐらいの一瞬、光りがとどまる感じがします。
ke21_4_15d.jpg
今回のいそのん劇場は23匹の【ナギ】の展示と20匹の【ナギ】のこっそり展示で構成されています。
23匹の【ナギ】は今後、インスタレーションとして空間を創作する時の大事な作品群として、
私の手元に残しておくつもりの子たちです。
20匹のこっそり展示の【ナギ】は・・・・?
だれんちの子になるかはまだわかりません。
どこの子になるにしても、今日はここに来てくださった方々のものとして、眺めて透かして握って
楽しんでください。
にぎっているうちに、表面の反射が減って、中がすこしづつ透けてきます。
この変化も【ナギ】の楽しみのひとつです。
ke21_4_15e.jpg
いそのん劇場は礒野の脳内です。
ガラスの理屈はさておき、【ナギ】を少しでも「かわいい」と思ったら、その人はきっといそのんのお仲間です。
こころおきなくこの空間でゆっくりじっくりすごしてくださいませ。
ke21_4_15i.jpg
2021年4月 礒野昭子
sen506.jpg
会場風景
ke21_4_15a.jpg
ke21_4_15f.jpg
ke21_4_15h.jpg
ke21_4_15g.jpg
sen506.jpg
ke21_4_15j.jpgke21_4_15k.jpgke21_4_15l.jpgke21_4_15m.jpg
2021/04/15 22:11 Update

いそのん劇場【一年サナギ】

ke21_3_24f.jpg
ke21_3_24c.jpg
自分が生み出したひとつひとつの作品がそれぞれのオーナーさんの人生のかたわらに居て、それからの物語を紡いでいるであろうことが、いつも私をドキドキわくわくさせます。
そして自分の生み出した作品をとっかかりに、まわりから新しい物語や動きが生まれたり、何かがはじまったりすることもまた、私をドキドキわくわくさせます。

今回の【一年サナギ】の企画は
「百年なんてまってらんない」とのたまうグラスタウン町長のアイデアと
その制作を受けて立ったサバヲ、
そしてカエル星人のテクノロジー、この3つの力によって生まれました。
とっかかりは自分自身が生み出した【百年サナギ】
それは礒野にとってすごくワクワクする出来事です。

今月後半に買い主を募集する1番から15番の【青】のサナギさん。
そして来月前半に買い主を募集する16番から30番の【春】のサナギさん。
どの子もとんがった頭とぷくぷくのお尻が特徴です。
見て欲しいのは1匹1匹異なる色の重ね。
【一年サナギ】はいくつもの色を透明の袋につめて固めたしずくのよう。
これこそガラスならではの魔法の魅力!
胸元から、もしくはポケットやカバンの中から、時々光りにさしあげて透かしてみて欲しいと思う子たちです。

さあて、町長さん! お世話の方法も教えていただきました。
では買い主になったら1年後にほんとうに羽化がみられるのでしょうか?
町長さん!期待して良いでしょうか?
どういうことになるのかこの先とっても楽しみです!
見守ってくださるみなさんも、ぜひごいっしょにわくわくを!
kannsatu.JPG
ーーーーーーーーーーーーーーー
この会場には、【一年サナギ】のほかに、ふた組の作品を展示しています。
ひとつは素焼きのサナギさんたち。
これはスタヂオiでこれから登場する作品につながる創作のカケラといえるもの。
そして【ご近所さま(イノシシ)】
フンフン吹き散らしたタンポポのタネと蹴散らした野の花を内側の世界に、芋づるを身体にまとって登場。

2021年3月  礒野昭子

ke21_3_24g.jpg
ke21_3_24h.jpg
sen506.jpg
青の【一年サナギ】の抽選販売お申し込みのご参加は、25日夕方7時までです!


2021/03/24 22:14 Update

いそのん劇場【菌糸の森のコウイカさん ヤリイカさん】

12月13日にやまのパンダ屋のはなれにて開催されたいそのん劇場のご挨拶を紹介します。
sen506.jpg
ke20_12_19b.jpg
【菌糸の森のコウイカさん、ヤリイカさん】
この場を借りて白状すると、創り手の礒野本人が、私物として一番たくさん手元に残してあるのが
この作品【菌糸の森のコウイカさん】(2004年デビュー)【菌糸の森のヤリイカさん】(2007年デビュー)。


今回のいそのん劇場では、いそのん所蔵のイカさんたちを見ていただきながら、この作品の背景にある考え方や作品のモチーフと関係のあるコレクションを楽しんでいただこうと思います。

この作品をつくりあげているのはそれぞれに魅力的なモチーフ。
軟体動物頭足類といういかにも不思議ないきもの。
蟲に寄生してはえてくるちょっと怖いキノコ。
食べ物を探して動きまわり、やがては美しい子実体という姿になって固まる粘菌類。
この奇妙な魅力をもつもののとりあわせであるこのガラスの塊は、それだけで自分にとって宝物です。

でも実はこの作品の根底には、
「自分の身体の中は他の生き物の宇宙(スペース)である」
というテーマがあります。
自分の皮膚や口の中や腸内で無数の細菌類が一生を過ごしているということは、自分が彼らにとってとても大切な存在でありアパートであり地球であるゆえ、それを意識することで、自分の存在価値の大きさに満ち足りた幸せを味わえると私は思うのです。

さらに言うと自分の身体や自分の一生が、自分だけのものではない、自分の身体に棲むたくさんの命と共同所有するものであり、そしてもしかしたら、今日の晩ご飯に食べたいものすら、自分だけの意識ではなく
腸内細菌との共同意思かもしれない。
そんな想像でぞくぞくと楽しむのも一興だと思うのです。

本日の展示の詳細は
そんな礒野をしげきした冬蟲夏草や細菌類の本と、山中や神社の境内であつめてきた標本。
そして、ケロ画伯と私自身によるイラスト。
加えて、今月登場の最後からふたつめの【百年サナギ】です。

作品や資料は触ってじっくり味わっていただけると本望です。
本もご自由にぜひ手に取って読んでみてください。
そして本日の展示がまたひとつ皆様の人生の楽しみを増やしますように。

2020年12月 礒野昭子

ke20_12_19a.jpg
ke20_12_19c.jpg
ke20_12_19e.jpg
ke20_12_19f.jpg


ke20_12_19d.jpg
sen506.jpg
今月開催の企画
詳しい日程や開催サイトのご案内は、コチラで掲載しています。
gt.jpg・・・http://town.wcs.jp/
2020/12/21 21:54 Update
    Home