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いそのん劇場【さあ 冒険だ!!!】

今月10日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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ごあいさつ

【さあ 冒険だ!!!】

今回のいそのん劇場は【冒険】です。
さあ!心の準備はいいですか?


みなさん まわりをみわたしてみてください。
何か見慣れないものがありませんか?
そうです、まっすぐ、上に向かってのびる階段です。
初めて見る階段でしょう?

階段の下で靴をぬいで、一段一段登っていってみてください。
そうすれば、飛行機で雲の上に出るように、一階の屋根の上に出ていくことができます。

そのままどんどん登って行ってみてください。
一番上まで行くと、小さな踊り場があります。
そこでは今までみたことのない景色が見えるはずです。

そしてそこには小さな扉があります。
八角の窓が付いた扉です。

その扉の先に「いそのん劇場」があるのです。

窓枠を持って、少しもちあげるようにして引っ張ると扉は開きます。
あなたを待っているのは、数々の危険と冒険。

そしてその先では・・・・・・・・・・



今月のいそのん劇場のテーマは「冒険」です。
主人公は「あなた」です。
展示の作品はたったひとつですけど、まごうことなき「宝物」
じっくりたっぷり堪能していってください。

2024年3月 礒野昭子
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会場風景
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入り口を入ったら、そこは空中を渡る渡り廊下。
迫り来るのは鉄球、大ガマ、大きなトンカチ。

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渡りきった先では大きな蜘蛛の巣と・・・

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メデューサの頭と横たわる骸骨おじさん

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そして財宝の入った「宝箱」

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そしてこれが「宝物」

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2024/03/18 17:26 Update

いそのん劇場【いそのんの気まぐれ】

今月11日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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【いそのんの気まぐれ】
これをこうしてあれをああして、つくってみたらどう見えるのだろう?
どういうふうな印象を醸し出すのだろう?
単純に、ただそれだけを知りたくて、むずむずしてしまう時があります。

実際にカタチにしてみないと想像がつかない、
どうしても、出来たものを見てみたい、
そういうときにいそのんは、とっさにえいやっと創ってみることがあります。

そういうものを私は【気まぐれ】玉とよんでいます。
それらの作品には意味やおはなしや思想がないので、本道の作品群とは全く別。
でもとにかく創ってみることで、その後につながる技術を発見することが少なからずあったりするという大事な部分でもあります。

これまで生まれてきた、いくつもの【気まぐれ玉】の多くは弘法さんなどでどなたかの手に渡っていきました。
そしてこの夏開催する「いそのん劇場スペシャル展」でも、そんな一期一会な気まぐれ玉が 本道の作品とともに登場することは、スタヂオi で予告されたばかり。

実はすでにいくつかの【いそのんの気まぐれ】が生まれてきているのですけれど、
その子たちの正体はまだ秘密、まだお見せすることはできません。
ですから過去に誕生した気まぐれ作品といえるものを今日は見ていただこうと思います。

さあ!本日のいそのん劇場はいそのんの頭という森。
森にはキノコのようにポコっポコっと生まれてきた【いそのんの気まぐれ】

夏のスペシャル展を楽しみに、本日は過去の【いそのんの気まぐれ】たちを
添えられた解説とともにどうぞお楽しみください。

2024年2月 礒野昭子
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会場風景
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作品たち
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【奇妙な人】
街角で奇妙な人に出会 った
そういう妄想から生み出した【いそのんの気まぐれ】作品
かつて数年つづけていた 「自分を鍛える企画」の中で発表した作品でもあります。
頭部の黒のスジ模様は この時生まれたテクニックです

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少し離れると、その良さに気がついてもらいにくいのが【海のカケラ】
離れて見たときに、パッと視線を捕まえる役目をパンダにまかせました。
思いつきでつくっちゃった 【いそのんの気まぐれ】です。

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【ガマガマガ】
とにかく思いついてしまって、カタチにしたもの。
当時の技術では、後日ひずみ割れをさせないという自信がもてなかったので、手元に残してあります。
この子の制作は当時としては大冒険の【いそのんの気まぐれ】でした。

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【旅するシイノトモシビタケ】
沖縄と和歌山南部と八丈島で、発光キノコのシイノトモシビタケをみたことから
キノコの 菌糸は黒潮にのって旅しているのではないか?と推察して旅するキノコの物語を作品にしたもの
いくつか創ったうちこの3艘は船の船首飾りからイメ ージして 、船の前面に生き物の顔を彫り込んでみました。この出来上がりの結果から感じるものが気になって、手元に残してあります。

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鬱蒼として暗い森にシイノトモシビタケとキノコを生やした虫がいます。
【森に棲むもの】のしっぽちゃんと違うバージョンのナメクジ型の子のもとになった気まぐれ玉です。
表面の質感を渋く渋く、中に大好きなシイトモと好みの虫と虫草を入れ込んであります。
小暗さと湿度の雰囲気が気に入っています。

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【鯨頭石】を創っているころに誕生しました。
大きさを表現するためには、全身が見えない方がいいと決めていた【鯨頭石】ですが、
尾ビレまでの姿をこの大きさでできるかどうか見てみたかったことから誕生した【いそのんの気まぐれ】です。

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惑星間飛行のうさぎをぬおっと大きくすることと 、
紋様をつけることにチャレンジした【気まぐれ】作品
とてもいきあたりばったりな結果になりました

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【アルマジロ】
「境界展」のときに制作。
【グリプトドン】が誕生したときからいつかは試してみたかったモチーフ
背用の紋様のためのテク ニックはこのときに生まれたものです。
この時3 点誕生しただけなので 、これも【いそのんの気まぐれ】と言っていいかもしれません
2024/02/13 20:08 Update

いそのん劇場【蛙さんの海】

今月14日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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【蛙さんの海】

本日のいそのん劇場では、いそのんの代表作中の代表作【蛙、海のカケラを抱く】の「海」を、再びじっくりと堪能していただきます。

蛙さんの持つ「海のカケラ」の目的は、「気持ちよさ」のお裾分け。
海中に縁の無い人には海の世界の「気持ちよさ」を感じて知ってもらう。
海中を好きな人には大好きな海の「気持ちよさ」を持ち歩く幸せを感じてもらう。

「気持ちよさ」が目的なわけですから(この作品を幾度も見ていただいてる皆さまはお気づきのように)私のつくる海は正確に海の姿を写し取ったものではありません。
私が海の中で見て触れて「気持ちいい」と感じたものをもとに、自分の「気持ちいいカタチ」をつくったものなのです。

「気持ちよさ」のための「気持ちいいカタチ」のモチーフには複数のモデルがあります。
例えば、真ん中に口のような穴がぽこっと開いてぷくっと筒状のカタチがかもしだす気持ちよさはホヤやカイメンに共通のもの。
海中をふわりふわりと移動する様子の気持ちよさはクラゲやサルパのたぐいに共通のもの。
会場には、海を構成するモチーフのひとつひとつのもとになったいきものたちを知っていただくための情報を展示しています。

そして今回会場の中央に鎮座しているのは今年になってから誕生したばかりの【蛙、海のカケラを抱く】
見ていただくとわかるように、今までの子とは海がちょっと違います。
この子を見て、どのような印象をもっていただけるかがとても楽しみです。

2024年1月 礒野昭子

会場風景
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蛙さんの海のモチーフの一部とその発想もとのいきものたち
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2024/01/16 20:30 Update

いそのん劇場【ハッピーでいこうよ!】

今月10日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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ごあいさつ

【ハッピーでいこうよ!】

2023年も終わりに近づいてきましたね。
いそのん劇場もなんと今年の最終回。

今年はみなさまにとって、どんな年でしたか?
いいことも、わるいことも、いろいろあったと思います。
それでも、ここに集っていただける、それはほんとにありがたいことです。
今日のいそのん劇場は、難しい主張は何もありません。
ただハッピーを感じてもらえればという場にしました。
そうして来年もまたいいこともわるいこともあったけど、かけがえの無い一年だったよと
言いあえるといいですね。

会場の中央に並んでいるのはちっちゃなクリスマスツリー
いそのんからみなさまへのプレゼントです。
会場に訪れた方から順番にひとつづつお持ち帰りください。
ただしカエル星人は連れていかないでくださいね。

また、会場のそこここにぶらさげたちっちゃなとんぼ玉、これも礒野の作ですが
欲しいなと思うものがあったら、第一希望から第五希望まで書いていってください。
みなさまのご希望を聞いてから、最後に抽選でプレゼントいたします。

たいしたことはできませんが、今年一年の記念になればと思います。

さて!礒野も来年さらにがんばります。
みなさまのわくわくどきどきを生み出せるよう、応援よろしくお願いします。

2023年12月 礒野昭子
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会場風景
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空中にはぽわぽわしたワタの塊が浮いています。

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カエル星人たちの頭には今年のクリスマスツリーが。
これは来場者さんたちへのプレゼント

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ぽわぽわのワタの下にそれぞれぶら下がるのは、点と線でデザインした小さな蜻蛉玉

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会場のムードメーカー「ウォータードラゴン」のオラゴちゃんたち

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これは今日のもうひとつのプレゼント企画のための申し込み用紙
申込書に書かれている内容は・・・
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icc02a.jpg明日は再びモロッコの旅のつづきです
2023/12/11 16:19 Update

いそのん劇場【三葉虫化石と「大地の記憶」】

今月8日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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【三葉虫化石と「大地の記憶」】

みなさんは化石というものに疑問をもったことはありませんか?

博物館などに行くと、海岸に落ちている古くてモロモロになった貝殻とそっくりなものが化石と書かれて展示されています。

中世代の恐竜の歯とか新生代の哺乳類の骨も化石として展示されていますが、これはお亡くなりになった動物の牙や骨に見えます。

一方で水晶の結晶が詰まったアンモナイトの殻や、オパール化したアンモナイトがあります。
金属になっているものもあります。
これらはなかなか美しい。
宝石のようにちょっと欲しくなります。

押し花になったみたいなウミユリや始祖鳥の化石。
これは石膏型で何かを型取りしてつくったレリーフみたいです。

素材も違う、形状も違う、いろいろある化石というものの本質はいったいなんだろう?

興味はあるものの、化石と遺骸の境界線に疑問をもちつつ、美しいものではないと思っていた時に出会ったのが三葉虫の化石。

立体的で、全体が見てとれて、細かいところまで残っていて、なんて美しい。
そのリアルさが恐竜の時代よりずっと昔に繁栄した生き物の存在を、より現実的に感じさせてくれる。

それは今につながる感動の体験でした。

そのうえ、ダンゴムシのようにくるっとまるくなっていたり、芋虫のように身体をくの字に曲げていたりするものだから。
虫好きの身としては美しくてキュートで謎がいっぱいで、玉好きの身としてはどんな彫刻家のつくる玉より精緻で美しくて。

三葉虫化石をテーマにした作品を創ったのは、そんな感動をいつも自分自身の手元に欲しい、さらに化石と違う、この世に無いものが欲しいという気持ちから。
そうして出来上がったのが【大地の記憶】

本日のいそのん劇場では、私が宝物にしている【大地の記憶】をご覧いただきます。
欲張りな礒野が作品に加えたのは、ガラスならではの透明部分とその中にあるもの。
光をとおした時の楽しみ。
そして手の中で転がすときに感じる全体の重さやブツブツやでこぼこやザラザラした手触りの心地よさ。

会場では作品のほかにも、私の大好きな三葉虫化石たちを展示しています。
そこに添えた文章はいわば私の頭の中。
創り手の頭を覗くつもりで、添えた文章も楽しんでくださいませ

2023年10月 礒野昭子
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『大好きな三葉虫化石たち』
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これは「遺骸」ではありません

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これは大昔に生きていた生き物の姿かたちをうつしとった石

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これは大地が自分自身に記録した「太古の記憶」
三葉虫と名付けられたいきもの。

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どんな天才彫刻家の仕事より精密で独創的で美しいと思う。

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この目の小さなレンズの集合の美しいこと!

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こんにちは 出会えたね

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こんにちは 嬉しいね

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これがみつかるのはカンブリア紀やオルドビス紀と名づけられた大昔の地層が、長い時間をかけて、地中に沈み、傾き、また隆起して、たまたま地上にでたところ

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ほんとは、私たちの足元深くにも、たくさんの記録がのこっているかもしれない

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おどろくほどたくさんの種類がいた可能性がある。

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おどろくほど多様な生き方をしていた可能性がある。

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『作品【大地の記憶】』
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頭の兜の部分と尾板が丸くなるときにぴったりとあわさる変わり種、
イソテルスという三葉虫をイメージしたもの。
安定した塊状なのが気持ちいい。

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初期に数点創った透明タイプのひとつ。

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透明から石らしい不透明になったころの作品。
こぶりながら内部に透明部分があっていろいろなモチーフが入っている。
形と肌がうつくしいのが自慢

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【大地の記憶】を手がける以前に三葉虫を創ったもの。
これは石でなく、生きている想像上のイメージ
三葉虫の乗っている玉は浅い砂地の海

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頭部の兜部分に尾板を巻き込んだようなファコプス状の子。
カタチは大きくて、ブツブツでザラザラ。
岩穴にみたてた透明部分に蜂の巣がいくつも巣くっている。
光の角度で、空間が蜜色に見えたりする。
私の宝物中のもっとも宝物のひとつ。

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会場風景
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オマケ
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アンモナイトにもイカのような、タコのような姿形が殻と一緒に立体で残っていたら、どんなに素敵だろう?と思うのです
2023/10/09 21:49 Update
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