いそのん劇場【オオサンショウウオどぉん!】

今月11日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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ごあいさつ

山で鹿やカモシカにぱったりと出くわす。
こずえを見上げておもいもかけず、リスやムササビと目があう。
ヒトとして生まれて、ヒトとしての人生の途中で、他の生き物の暮らしと接触する、そんな瞬間があります。

だれでも一度は経験したことのある、そんな遭遇の瞬間。

裏山のタヌキやニホンアナグマのパトロールのルートが、自分の散歩とタイミングがあっちゃって
お互いに遠慮しあう数秒。

深夜、たまたま空を見上げたときにフクロウの音も無く頭上をとぶのを目撃した一瞬。

海藻をばりばりかじっているウミガメといっしょになった海中のできごと。

都会の植え込みの中で、穴から顔を出したネズミと目があった瞬間。

小さな虫から大きなほ乳類まで。
たくさんのドキドキわくわくの出逢いのひととき。

オオサンショウウオと出逢ったのはゴム長付きの防水ズボンをはいて夜の川を
じゃぶじゃぶあるいていた時のこと。
「どぉん!」とヒザあたりに何かがぶちあたり、その大きさに「え?何?」
その姿をしばしみつめて川の中でたたずむひとときのあの気持ち。
それは、自然に暮らすオオサンショウウオと私の人生の交錯した喜びの経験でした。

私も、みんなも、心にどぉん!とのこっちゃうようなあんな経験をこれからもたくさんできますように!
そんな願いをこめて、本日のいそのん劇場は新作発表です。
みなさんは、この作品に何を感じてくださるでしょうか。

2022年12月 礒野昭子
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会場風景
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新作【オオサンショウウオどぉん!】はこのあと、
背中や内部、楽しみ方のご紹介を経て、今月22日のグラス2Hオークションに登場です。
グラス2Hオークションへの出品はとりやめ、違う方法で販売することにしました
(インターネット上での販売です)
詳しいことはこれから発表しますので、ぜひチェックしていてくださいませ。(12月14日更新)
(この企画は終了しました) 
2023/02/19 21:03 Update

12月11日はやまのパンダ屋さん

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今週末の12月11日は和歌山県海南市にある「やまのパンダ屋さん」の開催日です。

さあ、とうとう今年最後のパンダ屋さんになりました。
例年の年一回のお楽しみ、
今年の【サンタパンダ】ちゃんはあるのでしょうか?
サバヲさんのきまぐれ次第というこのアイテム、きっと用意してくれてるにちがいないと!!!
ちがいないと!!!!!!!!思っています。
(毎年、ちょっとずつ変わるのがかわいいのです)

そして今月の【だあれ?】も楽しみですね。
これらサバヲのアイテムのくわしいご紹介は、土曜日にサバヲのブログで発表されます。

サバヲのブログ・・・http://panda.glazo.net/

いそのん劇場は、とうとうやっとです。
お待たせしました!
今回は【新作実物発表】です。
さあ!実物を見た皆さん方にはどのように評価していただけるでしょうか!
いその、ドキドキです。

その他のお楽しみとしては、冬イチゴ摘みや、お山の散策など。
ひやこくなった山の空気をいっぱい吸い込みにお越し下さいませ。


やまのパンダ屋さんへのご来訪には前日までに事前連絡をいただいております。
注:お越しの方は必ず事前にご連絡ください。

ご連絡方法や詳しいご案内はコチラ
「やまのパンダ屋さんのご案内」・・・http://www.iso.cx/kero/0672

オープンは11時、クローズは17時。

海南駅までのお迎えは
10:35 と 14:05 です。
2023/01/03 15:48 Update

【菌糸の森のヤリイカさん】セット つづき

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【菌糸の森のヤリイカさん】

はじめての小っさいサイズが誕生しました。
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(小さいヤリイカさんの虫草の子実体は1本、粘菌の子実体は1束。
大きいヤリイカさんの虫草の子実体は3本、粘菌の子実体は9束でできています。)


大きい子とならべてやると、かわいいんです。
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右横斜め上からみたところ

ほら!
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正面顔

並べてやると、お互いが引き立てあって楽しいのです。
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右横から見たところ
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ヤリイカさんの中で冬虫夏草がにょきにょきのびて、もうすぐ胞子をとばそうとしています。
その根元では子実体になった粘菌が、これもまた胞子をだすのでしょう。
ヤリイカさんはそれ自身が一つの生命体なのだけれど、それと同時に内側に棲む小さな生き物たちにとっての宇宙船であったりします。
ヤリイカさんが生きることは世界を護ることになります。
それはなんとなくシアワセな風景なのです。
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ヤリイカさんの内部、菌類の世界の細かいところまで全部がガラスでできています。
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この【菌糸の森のヤリイカさん】は小さいヤリイカさんとセットで、
11月22日開催のグラス2Hオークションに出品しています。
作品の入札終了時刻は22日午後10時30分です。


グラス2H今月のみどころ Co展・・・http://coten.wcs.jp/03405
グラス2Hオークション・・・http://2h.wcs.jp/

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メッセージなどありましたら、礒野におたよりをどうぞ!
メール kaeru@iso.cx
2023/01/20 22:15 Update

【菌糸の森のヤリイカさん】セット

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今月オークションに登場しているのは【菌糸の森のヤリイカさん】セット

大きいヤリイカさんと、小さいヤリイカさんが組作品として登場しています。
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【菌糸の森のヤリイカさん】セット (大きい方)
重さ66g:長さ73mm:幅34mm:厚み22mm

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右側から

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腹面

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左側から

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内部に生えている蟲草の子実体

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中で眠るワームと粘菌の子実体たち

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さらに部分拡大
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ヤリイカさんの中で冬虫夏草がにょきにょきのびて、もうすぐ胞子をとばそうとしています。
その根元では子実体になった粘菌が、これもまた胞子をだすのでしょう。
ヤリイカさんはそれ自身が一つの生命体なのだけれど、それと同時に内側に棲む小さな生き物たちにとっての宇宙船であったりします。
ヤリイカさんが生きることは世界を護ることになります。
それはなんとなくシアワセな風景なのです。
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ヤリイカさんの内部、菌類の世界の細かいところまで全部がガラスでできています。
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この【菌糸の森のヤリイカさん】は小さいヤリイカさんとセットで、
11月22日開催のグラス2Hオークションに出品しています。
作品の入札終了時刻は22日午後10時30分です。


グラス2H今月のみどころ Co展・・・http://coten.wcs.jp/03405
グラス2Hオークション・・・http://2h.wcs.jp/

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メッセージなどありましたら、礒野におたよりをどうぞ!
メール kaeru@iso.cx
2023/01/20 22:15 Update

いそのん劇場【鯨頭石のあらわすもの】

今月13日にやまのパンダ屋で開催された毎月一日だけの礒野お手製の展覧会「いそのん劇場」の様子をご紹介します。
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ごあいさつ

本日のいそのん劇場はほの暗い海の底
揺れる水と光のある空間があります。
その中で鎮座している【鯨頭石】に出逢います。

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【鯨頭石】は石です
石は大地の一部、大地は地球の一部
それはたくさんの命のよりどころです、

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【鯨頭石】は深い深い海の底の熱水噴出口のある場所です。
そこは暖かくてミネラルたっぷり、ほかの場所にはいない独特な生き物達の棲むところです。

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【鯨頭石】は大きな大きな鯨
大きすぎて頭しか見わたせない。

大きな鯨の命が終わる時、大きな身体は海をただよい、ゆっくりゆっくり時間をかけて
海底に沈んでいくのだそうです。
そして、その骨の脂のひとしずくがなくなるまで、
その骸(むくろ)はたくさんの生き物のご飯で住処になるんだそうです。
それはまるで私たちをのせて宇宙にうかぶ地球のようです。

【鯨頭石】は、鯨であること、石であること、深海の熱水噴出口であること
この三つの要素をもつ作品です。
この三つの要素のそれぞれについて考えをめぐらせるとき、私の思いはその先でお互いに関係し、
さらにそこから想像がとめどなくひろがっていくことになるのです。

本日のいそのん劇場では、
気持ちよくほの暗い海の底を、ゆっくりゆっくりと漂う気持ちになりながら、
礒野のとめどない想像の世界におつきあいください。
この時間がみなさまの豊かな気持ちの糧になりますように。

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2022年11月 礒野昭子
2022/11/14 19:57 Update
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